

予定通り15日に、ようやくカナックへの移動が叶ったようです。送られてきた画像を見ても、明らかにこれまでとは違った雰囲気。我々のイメージする「北極」に近づいた感じです。いよいよ次は目的地の村「シオラパルク」ですが、先のヘリコプター問題は解決していない様子。
そして、現地16日の状況がこちら。
『明日、シオラパルクへのヘリコプターの予定だが、先行きは不透明。いまから散歩と撮影に。窓の外は氷河、氷山、海氷、無造作に置かれたジャコウウシの頭骨。久しぶりにこの世界に帰ってきた。
大島さんの息子がシオラパルクへのヘリが飛ばずに帰れなく、昨日も今日もやって来ていろいろ話した。いまから散歩に行ってくると話すと「裏の丘にホッキョクグマの足跡があったらしいから気をつけて。1週間くらい前の古い跡だったようだけど」と言う。村からの周辺を散歩するだけなので、問題はないが。カナック周辺には通常はクマはいないから珍しい。』
日本と現地の時差は、およそ半日(日本が半日早い)。ヘリが飛べば、日本時間の17日夜にシオラパルクへ到着するはずです。果たして?
イルリサットで5日間の停滞を余儀なくされていた荻田。ようやくフライト再開予定の4月15日になりました。果たして約束通り飛行機は飛んだのでしょうか?。
『グリーンランド、イルリサットからカナックへ北上。地形も、イルリサットの南部の地域とは違う極北の様子になってきて、いよいよやってきたなという気持ちが高まる。
イルリサットは大きな街でしたが、人口600人ほどのカナックまで来ると、だいぶ私が長年歩いてきた地域の雰囲気になってくる。
観光客も多く、人口も多いイルリサットでは人の距離感も遠めだが、カナックにやってくるとすれ違う人と挨拶を交わし、目を合わせてニコッと会釈する。村の商店に行くと、子供たちが私に話しかけてくる。「どこからきたの?」「名前は?」人懐っこい子供たちで、こちらも楽しい。商店では、食料品から生活用品、衣類や工具、ライフルまでなんでも売っている。
予定では、明後日のヘリコプターでシオラパルクに入ることになっているのだが、どうやらヘリがずっと故障中でシオラパルクへの行き来ができていないらしい。海氷が悪く、犬ぞりで行くのも難しい。これからどうなることか先が見えないが、なるようにしかならないのでのんびり待つことにする。』


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