現地時間21日13時過ぎにシオラパルクより、目的地アノーイトー岬の“岩”に向け徒歩行をスタートさせた荻田。先ほど2日目(現地時間4月22日)の行程終了の連絡が入りました。
『氷河遡行の一日。氷河の脇のモレーン(氷河堆積層)を登っている。すぐ目の前に、巨大な氷体を見ながらの登り。今年は雪が多いようだ。2016年にカナダから渡ってきた時、最後にここを下っているが、あの時よりも明らかに雪が多い。モレーンが埋まっている。登りに苦労しながら、標高を上げていく。
途中でモレーンから氷河に登り、進路をとる。氷河上は比較的歩きやすいが、氷が剥き出しの箇所は滑る。モレーンでもそうだったが、チェーンスパイクのようなものがあればより歩きやすかったな、と後悔するが、なんだかんだで登り切ってしまった。氷河の途中でキャンプ。標高426mまで上がってきた。きつかった。先にある、氷河の大斜面が見えている。明日は本丸の大斜面登りだ。あれを登り切れば、あとは緩やかに氷床を登り、氷床を横断していく。いやー、全盛期の体力が欲しい。』
北極のタフな地形に向き合うことで、自身の体力の低下を感じてはいるようですが、6年ぶりの北極行をとても楽しんでいる様子が伺えます。早速迎えるこのルートの山場を前に、意気込みも、そして不安も感じ取れますが、まだ身体も慣れていないと思いますので、焦らず進んでほしいと思います。
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