現地時間21日13時過ぎにシオラパルクより、目的地アノーイトー岬の“岩”に向け徒歩行をスタートさせた荻田。4日目は天候/気温を考慮して、またスタート直後から3日間、かなりタフなルートを踏破してきた疲れもあり、休息に充てました。5日目はこの判断が奏功したようです。
『 深夜1時過ぎに出発。まだ風はあるが、歩き出して2時間ほどで風は収まってくる。助かった。マイナス20度ほどまで下がり、ようやくらしくなってきた。氷床を緩やかに登り、下りを繰り返す。遠くに隣りの氷河源頭基部の大クレバス帯を見下ろす。身体が寒さにあってないため、マイナス20度でも寒い。ここずっと暖かかった。深夜行動にして大正解だった。すべて正解。
緩やかな氷床を一直線に、氷床から先の台地、イングルフィールドに降りるポイントを目指す。明後日には降りられるだろう。キャンプをする頃には、快晴無風で最高のキャンプ。写真は、キャンプでの乾かし物。汗で濡れて凍ったものも太陽光でかなり乾く。』
こちらも昨日の連絡にありましたが、日中のコンディションが徒歩行には適していない(気温が高く、日差しが強い。またそれによって雪が溶け歩きづらくなり、進行に支障をきたす)ため、気温が低く、足元が締まって歩きやすい深夜帯から行動開始する、という行動パターンに変更したようです。この判断も本人曰く「大正解」だったようで、この日は一気に21km前進しました!
いろいろと上手くいった一日でしたが、6年ぶりということもあり、身体はまだ「極地仕様」とはいかないようです。幸いルートの難所は越えたようですので、焦らず、無理せず、目的地を目指して欲しいと思います。
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