前日は天気のご機嫌が悪く、さすがの北極冒険家もこればかりはどうにもできなかった様子。行動を早めに切り上げ、天候の回復を待ちました。
『出発時はまだ雪模様で、昨日からのホワイトアウトは抜け切っていなかったが、歩き始めて2時間ほどで雲が切れ始める。仕舞いには気持ちの良い快晴に。いやー、晴れてくれて嬉しい。
この雪で付けてきた自分のトレースも消え去っているかと思いきや、晴れて太陽光に照らされると、雪面にうっすらとトレースが見える。軟雪地帯のため、一度踏んだトレースのありがたさ。再び氷床を横断するため、登り始める地点を目指す。降りてきたときに、登りやすそうな氷床の斜面を見ていたので、そこに狙いを定める。
今回はあまり動物には出会えなかった。ウサギとライチョウくらい。アノーイトーには無数にシロクマの足跡はあったが、姿は見えず。今日は氷床の目の前でキャンプ。明日から氷床を登り、シオラパルクに向けて横断開始。。』
この旅で最も天候の影響を受けた1日となりましたが、雪も止み、回復したようで一安心しました。荒天後にもかかわらず、自分の通って来たスキー跡が残っていたのはラッキーでしたね。軌跡を辿ると、キレイに来た道を帰っているのが分かります。
このままのペースだと、シオラパルクまではあと3〜4日ほどでしょうか。現地の大島さんに確認したところ、シオラパルク周辺は氷の状態も問題なく、足元に悩まされることもなさそうです。今後数日は前日ほど天気が崩れることもないようですので、順調に進めることを祈っています。
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