日本を発ってから、ちょうど一ヶ月が経過。最大の目的も無事果たし、あとはシオラパルクへ戻るだけですが、ここに来て天候に悩まされている様子です。
『出発時から雪模様。視界は良くないが、歩けないほどではない。氷床の標高1000~1100m付近を下降する氷河方向へ。基本的に来たルートと同じ場所を戻っているので、視界が悪くても状況は分かっている。
南の方向から、雪雲が湧くように登ってくる。先日まで歩いていた、北のイングルフィールドには雪雲はない。天気のダイナミズムを感じる。時間が経つ毎に雪雲の勢いが増してくる。途中からはほぼホワイトアウト状態。雪が降ってくる風向きと、ギリギリ見えている足元の風紋、サスツルギの方向を確認しながらナビゲーション。だが、陰影が消えると白一色の世界では足元の凹凸も見えなくなる。大きなサスツルギに躓き、ストレスがたまる。
今日進むべき最低限に近くなったところで、時間的にはやや早めにキャンプ。雪の勢いも増してきた。テントを張って1時間ほどすると、南風も強まってきた。あのタイミングでキャンプしておいて良かった。天気次第だが、明日は氷河の下降に入る。順調に行けばあと2日でシオラパルクに戻れる。』
進行方向を見極めるのに苦労をしたようですが、それでも最低進んでおきたい距離には到達したとのことで安心しました。後半戦に入ってから雪に邪魔されてますが、4日の午前中からは回復傾向の予報が出ています。この後は徒歩行開始2〜3日目に立ちはだかった難所に、帰りも再び挑むこととなります。予定では残り2日でシオラパルクへ到達とのこと。万全の態勢を整えて、臨んでほしいと思います。
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