14日目終了

シオラパルクからアノーイトー岬へ出発してから二週間が経過。ここに来て天候に翻弄されていますが、日程は予定通り。シオラパルクまで残り少しのところまで戻って来ました。

 

いつもの出発時刻には、外は真っ白。雪がチラつき、視界不良。天気予報によると、今日は天気回復するということなので、いったん寝る。4時間後に外を確認すると、雲に切れ間が。これは良くなると確信し、出発準備。歩き出すと見る見る青空が広がり、快晴に。やったー!と気持ちは良いが、ここ最近で降った雪で抵抗感が増しソリが重い。

 

今日は氷河の下降に入るのだが、降りる前に一度氷床をゆるゆる登る箇所がある。早く下りたい気持ちを抑えながら、10kmほど登ると今度は一転、氷河に向かってズドンと下り始める。快晴の中、標高1000mの氷河上から海まで見下ろす。特徴的な山々が切り立ち、隣りの氷河源頭部の大クレバス帯を見下ろす。凄い場所だなぁと感動しながらの氷河下降。

 

2016年にここを下った時には、天気が悪く、視界も効かずに誤ってクレバス帯に進入してしまった。あの時、自分がどこを通ったのかを記憶を掘り返しながら再確認した。今回はルートを間違えることなく、正しい安全なルートを繋ぎながら下降を続けた。現在、まだ氷河上でのキャンプだが、危ないところは降り切ったので、ここからは心配ない。明日、シオラパルクに戻れるだろう。

 

元来た道を戻っているとはいえ、2日目とほぼ同じ場所でキャンプをしているのはさすがです。9年前にもこのルートを辿っているのですが、この時の出来事は、その後本人の口から様々なところで語られています。興味のある方は、以下のリンクからご覧ください。

https://note.com/ogitayasunaga/n/n97d1e64607c6

 

14日目の行程を終えて、「明日、シオラパルクへ戻れるだろう」という見込みが立ったようです。トータル15日間は予定通り。もちろん天気、天候の様子などもあるため確かではありませんので、無理せず、確実に帰って来て欲しいと思います。